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Codex CLIは躍進しているのか? ~データで見る2025年8月のAI Codingの動向まとめ~

AI Coding Agentの8月の動向

AI Coding.Infoというサイトを7月から運営しています。

https://ai-coding.info/ja

これは、Claude CodeやGemini、あるいはCodexなど、AI Coding Agentに関する利用動向をGithubのリポジトリの情報から定点観測するサイトです。 AI Coding Agentの利用の判定として、以下のような条件で毎日調査を行っています。

調査方法の変更

先月も調査記事を公開していました。

https://qiita.com/kotauchisunsun/items/092784402a36d5705853

この1か月の更新により調査方法に変更がありました。

以前は、3,000リポジトリを調査していましたが、今月になって、9,000リポジトリに増えています。一部、クロールエラーがあるため、グラフ上の実数とずれることがあります。

AI Coding Agentの利用率は3.1%

 8月末のAI Coding Agentのリポジトリ利用率は3.1% で、前回の2.9%から、0.2ポイント増です。これは、調査したリポジトリの中で、何件がAI Coding Agentの利用の形跡が確認できたか。という数値になっています。8月中にはあまり大きな動きはありませんでした。今回、調査対象がOP 100からTOP 300に変え、比較的スター数の少ないリポジトリも調査対象に増えましたが、それほど利用実態に差はない。という結果になりました。

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https://ai-coding.info/ja/agents

AI Coding Agentのプロダクト別のシェア

プロダクト別のシェアは以下のようになっています。

順位製品名シェア率
1位Claude Code33.2%
2位Copilot Agent27.8%
3位Cursor16.6%
4位Codex CLI11.5%
5位Gemini CLI6.7%

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https://ai-coding.info/ja/agents

 今月のデータだけを見ると、利用のシェアにおいては、Claude CodeとCopilot Agentが一軍で、CursorとCodex Agentが二軍、次いでGemini CLIが使われている。という見解になります。  先月に比べてCursorのシェアが大きく落ちた。という見え方をしますが、これは調査手法の変更による影響が大きい。というのが私の意見です。先にも述べた通り、TOP 100で調査をしていた時期では確かにCursorのシェアが高かったのですが、TOP 300に変更した時期から、現在と似たシェア率となっています。そのため、スター数が上位のリポジトリではCursorが多く、下位では利用が少なかった。しかし、クロールの範囲を広げたことにより、下位のリポジトリで利用の多かった、Claude CodeやCopilot Agentが全体の割合として広がった。というのが私の見解です。  ただし、他のAI Coding Agentの成長がめざましい。というのも事実です。例えば、以下のツイートのようにCodex CLIのダウンロード数が非常に伸びた。というデータもあります。

https://x.com/oikon48/status/1961996694146752770

ここでは、成長率という数字を定義し、確認してみます。これは9/1のリポジトリ利用数を8/18のリポジトリ利用数で割った値として計算しています。

製品名8/18のリポジトリ利用数9/1のリポジトリ利用数成長率
Claude Code1041241.19
Copilot Agent781041.33
Cursor59621.05
Codex CLI33431.30
Gemini CLI23251.13

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https://ai-coding.info/ja/agents

この値からわかるように、Claude CodeやCopilot Agentは8/18時点でのリポジトリ利用数がCursorより大いにもかかわらず、成長率も上回っています。 そのため、現状の状況ではCursorがシェアの首位になるのは難しいということが分かります。また、Codex CLIやGemini CLIは、Cursorがリポジトリ数は上回っているものの、成長率は低いので、Cursorが順位を落とす可能性も見えます。仮に、成長率を固定して計算をすると、1か月後の9月にはCodex CLIはCursorをリポジトリ数で超える可能性があります。  先ほどのツイートでは、"npmのダウンロード数"をベースに話していましたが、"AI Coding.infoはAGENTS.mdのファイルが含まれているリポジトリの数"をベースに議論しています。最近、AGENTS.mdは色々なAI Coding Agentが横並びで対応するというニュースにもなりました。(そのため、AI Coding.infoに含まれるCodex CLIの利用リポジトリ数は若干誤差を含んでしまいました。)

https://gihyo.jp/article/2025/08/agents-md-site

 AI Coding.info上の調査では、既にCodex CLIとGeminiでは、Codex CLIのほうが利用は多いです。 ただ、本当にGeminiを完全に上回っているか?というと僅差で、そこまで実際に差がある感じはしていないです。それは、先ほどの調査方法の話と、現時点では、Copilot AgentとClaude Codeの利用リポジトリ数が非常に多いため、それらを上回るぐらいの勢いでCodex CLIが伸びているか?といわれると、Claude CodeとCopilot Agentも相当早く成長しているので差があまり縮まっていない。という印象があります。

https://ai-coding.info/ja/agents/codexcli

https://ai-coding.info/ja/agents/geminicli

プログラミング言語別のAI Coding Agent利用状況

 一番AI Coding Agentが利用されているプログラミング言語は「Typescript」、2番目が「Rust」、「Python」 です。 先月と今月であまり状況は変わっておらず、RustとPythonが先月と順位が入れ替わりました。4~6位あたりもあまり変わっていないです。C#、Go、Rubyというランキングになっていますが、それぞれが微妙に入れ替わった。という形で、それほど大きな動きがありませんでした。

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 ここにもクロール範囲による影響は出ていると思います。先月、AI Coding Agentの利用を確認できたリポジトリが、1つでもあるプログラミング言語は18個ありましたが、今月は24種類に増えています。それに加えて、企業を出自とするプログラミング言語でもAI Coding Agentの利用が増えているという傾向があります。例えば、Kotlin, Dart, Swiftです。このあたりの言語は難しさを感じており、あまりOSS的に学習できるデータが少ないため、AIの学習データが少ないのではないか。と思っていました。しかし、このような分野でもAI利用が進んでいるようです。個人的に、意外なところではPHPでも利用が増えています。最近、PHP界隈の人とお話をすることがあって、「PHP系のカンファレンスでは比較的AIの話が少なかった。」という話を聞いていました。私もPHPを書くことがあるのですが、古典的なMPAのようなPHP(htmlと<?phpが混在するようなコード)であれば、「比較的AIがコードを出力しにくいのではないか。」という先入観があったのですが、使われているケースもあるようです。(そのようなhtmlと<?phpが混在するコードは最近あるのかというとなさそうな気もしますが。)

https://ai-coding.info/ja/languages

AI Coding Agent利用リポジトリ数の1か月の推移

 8月の推移を見てみましょう。8月9日から8月13日の間は、クロール範囲の修正があったために、大きく数字が変わっています。  これは前の章でも議論しましたが、8月9日以前はCursorの利用率が高かったですが、8月13日以降のクロール範囲が広がった後は、Claude CodeやCopilot Agentの利用率が高くなっていることが分かります。  また、クロール範囲の増加の影響はここでもみられており、今まで観測数が少なかったJunieを利用したリポジトリの数も増えています。最近では、比較的マニアックなTrae IDEやKiroなどのリポジトリも確認できています。

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https://ai-coding.info/ja/agents/junie

https://ai-coding.info/ja/agents/traeide

https://ai-coding.info/ja/agents/kiro

感想

 先月に引き続き2本目の記事です。所感としましては、先月末にKiroが出てきたため、このあたりの数字が増えるかな。と思いましたが、OSSにはあまり影響はありませんでした。しかし、Kiroは意外なプロダクトに採用されており、割とメジャーなOSSとしては、storybookに採用されています。

https://github.com/storybookjs/storybook

 一方で、GPT-5やgpt-ossの発表の影響もあるのではないか。と思いました。

https://openai.com/ja-JP/gpt-5/

https://openai.com/ja-JP/index/introducing-gpt-oss/

 こういった動きの時に、業界が激変するか!?と思ってウォッチするのですが、実はそこまで早くないかな。という印象もあります。こう見ると、意外とClaude CodeやGithub Copilotの牙城というのは非常に分厚いということが分かります。また、確かにダウンロード数や検索ボリュームなどはCodexが盛り上がっているように見えますが、その一方で、OSSへ波及し、普及するには一定のレイテンシがあるのだな。という認識の仕方もあります。したがって、データを見たり知見を見る際には、何を前提として議論しているのか。ということは非常に大切だと改めて感じました。

https://ai-coding.info/ja

https://x.com/AICodingInfo